「うちの子、ちゃんと進めているのかな」「先生に任せているけど、このペースで本当に大丈夫?」——そんなモヤモヤを抱えたまま、何年も過ぎてしまっている親御さんは少なくありません。
ピアノの教則本には、バイエル・ブルグミュラー・ツェルニー・ハノンなど、種類が多すぎて正直どれが今の段階に合っているか分からない、という方がほとんどではないでしょうか。
音高・音大を卒業し、中学・高校の音楽教員免許も取得。現在も自分の子どもの音楽教育に真剣に向き合いながら、多くの親子の音楽の歩みを見てきた立場からはっきりお伝えします。教則本のレベルを知らずに進めることは、遠回り以上の損失になることがあると。
このページでは、日本のピアノ教育で広く使われる教則本を「23段階」で整理し、導入から上級まで出版社別の対応表も含めて分かりやすく解説します。お子さんの現在地を把握し、次に何をすべきかが見えてくる内容です。

ピアノの教則本にレベルがある理由を知っていますか?
「先生が選んでくれるから大丈夫」と思っている方、少し立ち止まってください。レベルを理解せずに任せきりにするのと、理解した上で先生と連携するのでは、お子さんの成長スピードがまったく変わってくる場合があります。なぜ教則本にレベルが存在するのか、その本質から確認しましょう。
「なんとなく先生に言われたから」は実はかなり危ない
教則本のレベルを理解せず進むと、つまずきの原因が分からなくなるのです。これはほんとに多いケースです。
ピアノの上達は、テクニック・練習曲・楽曲の3つが互いを支え合って積み上がるもの。どれか一つが飛び級になると、別の要素が追いつかず、弾けているようで実は基礎に穴が空いた状態になることがあります。
先生を信頼することは大切ですが、「なぜ今この教則本を使っているのか」を親御さん自身が理解していないと、家での練習サポートも的外れになりがちです。教則本にはちゃんとした理由があってレベルが設定されています。まずその仕組みを知っておくことが、サポートの第一歩になります。
レベルを知ることは、先生に依存するのではなく、親子で音楽と向き合うための地図を手に入れることです。
レベルを無視して進んだ子に起きた「よくある失敗談」
ある家庭では、「早くブルグミュラーに進ませたい」という思いから、バイエル上巻が終わった段階でブルグミュラーをスタートさせたケースがあります。最初の数曲は弾けたものの、中盤から急に止まってしまい、半年近く同じ曲を繰り返すことになったとのことでした。
レベルを飛ばした分のツケは、必ず後で回ってくるという話は珍しくありません。指の独立性や読譜力が育ちきっていない段階で難しい教則本に入ると、技術ではなく「暗記」で乗り切ろうとする癖がつくことがあります。
逆に「難しい教則本=すごい子」という思い込みから、発表会用の曲だけを頑張らせて練習曲を軽視したケースでは、中学生になってから指の粒立ちの悪さが目立ち、改めて初級教則本からやり直した例もあります。
レベルを正しく理解した親子に起きた変化
レベル体系を理解した上で子どものピアノに関わった家庭では、練習の声かけが変わったという話があります。「早く弾けるようになりなさい」から「今日のツェルニーは右手のテンポはどうだった?」に変わっただけで、子どもの練習への集中度が上がったとのこと。
親が仕組みを理解すると、子どもへの関わり方が具体的になるのです。「頑張ったね」より「この部分の指の形、よくなってきたね」のほうが子どもには響きます。
また、現在地が分かると「あと何段階でブルグミュラーが終わる」という見通しが立ち、子ども自身のモチベーションが上がる場合があります。ゴールが見えない練習ほどつらいものはないですから。
ピアノ教則本は「23段階」で整理できる
日本のピアノ教育現場では、教則本のレベルを大きく23段階で整理する考え方があります。最初は「なんでそんなに細かく?」と思うかもしれませんが、この整理があると「今どこにいて、次に何が必要か」が一目で見えてきます。まずはこの全体像を頭に入れることから始めましょう。
なぜ23段階なのか?日本の現場で使われる理由
23段階は、主要な教則本を並べると自然に生まれる数です。バイエルから始まり、ショパンエチュードまでを一本の線で並べたとき、技術的な「段差」が23ほど発生する、というのが現場感覚です。
日本の音楽教育は、バイエル→ブルグミュラー→ソナチネ→ソナタという縦軸と、ハノン・ツェルニーのような技術教則本が並走する横軸で成り立っています。この縦横の交差点を整理すると、おおよそ23のレベルに分かれてきます。
この段階分けはすべての先生が使うわけではありませんが、複数の現場で共通して使われる教則本の難易度を比較したとき、おおむね23段階の目安が合理的だという見方があります。
導入・初級・中級・上級の4区分と段階の対応
23段階は、さらに大きく4つの区分で捉えると分かりやすくなります。
| 区分 | レベル | おおまかな目安 |
|---|---|---|
| 導入 | レベル1〜3 | 初めてピアノに触れる段階。音符の読み方、指番号の基礎 |
| 初級 | レベル4〜8 | 両手演奏の基礎。バイエル下巻〜ブルグミュラー前半 |
| 中級 | レベル9〜15 | 表現力と技術が同時に問われる。ソナチネ・ツェルニー30番など |
| 上級 | レベル16〜23 | 本格的な演奏会レベル。ソナタ・ショパンエチュードへ |
この4区分を意識するだけで、「うちの子は今どの区分にいるのか」がざっくり見えてきます。
段階が上がるほど「何が」変わるのか
段階が上がるたびに求められる要素が増えるのが、ピアノ教則本の特徴です。
導入期は「音符を読んで鍵盤を押す」という身体的な慣れが中心。初級に入ると、両手の協調・リズムの正確さ・読譜の速さが問われ始めます。中級では、強弱・フレーズ感・音楽的な表現が加わり、上級になると音色のコントロール・和声の理解・様式感(時代ごとの弾き方の違いなど)まで要求されます。
【一覧表】レベル1〜23の全体マップ(定番教材)
以下は、現場でよく使われる定番教則本とレベルの対応表です。複数の教則本を同時に使うことも多いため、「目安」として参照してください。
| レベル | 区分 | 代表的な教則本 |
|---|---|---|
| 1 | 導入 | こどものバイエル上巻、バーナム導入書、トンプソン小さな手 |
| 2 | こどものバイエル上巻、バーナム導入書、トンプソン小さな手 | |
| 3 | こどものバイエル上巻、バーナム導入書、トンプソン小さな手 | |
| 4 | 初級 | バイエル(全般)、ブルグミュラー25番、バーナム1、トンプソン現代1 |
| 5 | バイエル、ブルグミュラー25番、バーナム2、トンプソン現代1 | |
| 6 | バイエル、ブルグミュラー25番、バーナム2、トンプソン現代1 | |
| 7 | バイエル、ブルグミュラー25番、バーナム3、ツェルニーこどものための練習曲 | |
| 8 | こどものバイエル下巻、バーナム4、バーナム全調の練習、プレ・インベンション、トンプソン現代2 | |
| 9 | 中級 | ハノン、ツェルニーやさしい20の練習曲、トンプソン現代3 |
| 10 | ハノン、ツェルニーやさしい20の練習曲、プレ・インベンション、トンプソン現代3 | |
| 11 | ハノン、ツェルニーリトルピアニスト、トンプソン現代3 | |
| 12 | ハノン、ブルグミュラー18番、ツェルニーリトルピアニスト、ソナチネアルバム1・2、トンプソン現代4 | |
| 13 | ハノン、ブルグミュラー18番、ツェルニー30番、ソナチネアルバム1・2、トンプソン現代4 | |
| 14 | ハノン、ツェルニー30番、ソナチネアルバム1・2 | |
| 15 | ハノン、ツェルニー30番・リトルピアニスト、ソナチネアルバム1・2、トンプソン現代4 | |
| 16 | 上級 | ハノン、ツェルニー100番・小さな手のための25番、ソナタアルバム |
| 17 | ハノン、ツェルニー100番・40番・小さな手のための25番、ソナタアルバム1・2 | |
| 18 | ハノン、ツェルニー100番・40番・小さな手のための25番、ソナタアルバム1・2 | |
| 19 | ハノン、ツェルニー毎日の練習曲、ソナタアルバム | |
| 20 | ハノン、ツェルニー毎日の練習曲 | |
| 21 | ハノン、ツェルニー50番 | |
| 22 | ハノン、ツェルニー50番 | |
| 23 | ハノン、ツェルニー50番、ショパンエチュード |
導入期(レベル1〜3)の教則本と特徴
初めてピアノに触れる段階が「導入期」です。ここでの経験が、ピアノを好きになるかどうかの分かれ道になることがあります。この時期に何を使い、どう進めるかは、想像以上に大切なことです。
導入期に使われる代表的な教則本の一覧
導入期(レベル1〜3)で使われる教則本は、各出版社から多数出ています。主なものをまとめました。
| 教則本名 | 出版社 | レベル目安 |
|---|---|---|
| こどものバイエル上巻 | ヤマハほか | 1〜3 |
| バーナムピアノテクニック導入書 | 全音楽譜出版社 | 1〜3 |
| トンプソン 小さな手のためのピアノ教本 | 全音楽譜出版社 | 1〜3 |
| うたとピアノの絵本 | 東音企画 | 1〜2 |
| メトードローズ 幼児用上 | 音楽之友社 | 1〜3 |
| ぴあのどりーむ 1巻 | 学研 | 1 |
| ピアノランド 1巻 | 東音企画 | 1〜3 |
| バスティン ベーシックス プリマー | 東音企画 | 1〜3 |
| アルフレッドA | 全音楽譜出版社 | 1 |
| オルガン・ピアノの本 1巻 | ヤマハ | 1〜3 |
バイエル(こどものバイエル上巻)はなぜ導入の王道なのか
バイエルが長年使われてきた理由は、段階の細かさにあると思います。上巻は「右手だけ→左手だけ→両手」という順序で、無理なく両手演奏に近づける設計になっています。
音符の読み方、指番号の確認、リズムの基礎と、必要な要素を少しずつ積み上げる構成は、初めてピアノに触れる子どもにとって「分かる→弾けた→次が楽しみ」という流れを作りやすいです。
一方で「黒鍵が出てくるのが遅い」「曲が単調」という批判があるのも事実。そのため現在は単独で使われることは少なく、他の教則本と並行して使う場合も多いとのことです。
バーナムピアノテクニック導入書の役割と使い方
バーナムの魅力は1曲が短くて達成感を感じやすい設計にあります。棒人間のイラストが示す「身体の動き」と指の動きを結びつけながら学べる、ユニークな教則本です。
導入書では、指を順番に動かす基礎的な動作から始まり、簡単なスケール的な動きまでを含みます。1セット12曲が一区切りになっているので、「今日はここまで終わった」という進捗感が子どもにとって分かりやすいです。
他の教則本の「補助」として使われることが多く、バイエルやぴあのどりーむと組み合わせるのが定番パターンになっている場合があります。単体では音楽的な表現の練習が不足するので、メインの曲集と必ずセットで使うのがポイントです。
トンプソン「小さな手のためのピアノ教本」の特徴
トンプソンの「小さな手のためのピアノ教本」は、音楽的なフレーズ感を導入期から意識させる点が特徴的です。単に音符を押さえるだけでなく、曲としての流れを感じさせる曲が多く収録されています。
後に続く「トンプソン現代ピアノ教本」シリーズへの橋渡し役でもあり、このシリーズで学んだ子がブルグミュラーに移行するとスムーズだという声があります。クラシック音楽の美しさを早い段階で体感させたい場合に向いている教則本です。
各出版社の導入期教材を比較する
| 教則本 | 特徴 | 向いているお子さん |
|---|---|---|
| こどものバイエル上巻 | 段階が細かく安心して進める | 基礎をしっかり積みたい子 |
| バーナム導入書 | 短い曲で達成感を得やすい | 飽きやすい・集中力が短い子 |
| トンプソン小さな手 | 音楽的な流れを感じやすい | 音楽表現に興味がある子 |
| ぴあのどりーむ1 | イラストが豊富でゆっくり進める | 幼児・超初心者 |
| オルガン・ピアノの本1 | 歌詞・イラスト付きで楽しみながら | 歌が好きな子 |
初級期(レベル4〜8)の教則本と特徴
初級期は、ピアノが「楽しい」から「練習が必要」に変わり始める時期です。正直、ここで挫折する子が一番多い。それだけに、この時期の教則本の選び方と進め方が、その後の音楽人生を大きく左右することがあります。
初級期に使われる代表的な教則本の一覧
| 教則本名 | 出版社 | レベル目安 |
|---|---|---|
| バイエル(全般・下巻含む) | 各社 | 4〜8 |
| こどものバイエル下巻 | ヤマハほか | 6〜8 |
| ブルグミュラー25の練習曲 | 全音ほか | 4〜11 |
| ツェルニー こどものための練習曲 | 全音ほか | 1〜7 |
| バーナムピアノテクニック 1〜4巻 | 全音楽譜出版社 | 4〜8 |
| バーナム全調の練習 | 全音楽譜出版社 | 4〜8 |
| ぴあのどりーむ 4〜6巻 | 学研 | 4〜8 |
| オルガン・ピアノの本 2〜4巻 | ヤマハ | 4〜8 |
| トンプソン現代ピアノ教本 1〜2巻 | 全音楽譜出版社 | 4〜8 |
| アルフレッドD〜F | 全音楽譜出版社 | 4〜8 |
| メトードローズ 教則本 | 音楽之友社 | 4〜8 |
| ピアノランド 2〜5巻 | 東音企画 | 4〜8 |
| プレ・インベンション | 全音楽譜出版社 | 8〜10 |
バイエル(こどものバイエル下巻)で何が身につくか
下巻に入ると、左手の伴奏パターンの種類が一気に増えるのが特徴です。上巻で右手・左手を別々に練習していた段階から、本格的な「右手メロディ+左手伴奏」の形式になります。
へ長調やト長調など、ハ長調以外の調も登場し、黒鍵を含む演奏が増えてきます。ここまで来ると、基礎的な両手演奏の土台はできたと考えられる場合が多いです。
ただし、バイエル下巻だけでは音楽的な表現の練習が不足することがあります。並行してブルグミュラーや、音楽的な小品集を使うことで、技術と表現の両輪が育つという声があります。
ブルグミュラー25の練習曲はなぜ初級の定番なのか
ブルグミュラーは、技術練習と音楽的な表現が一つの曲に同居している点で、他の練習曲集と一線を画しています。「素直な心」「アラベスク」「バラード」など、それぞれの曲にタイトルと情景があるので、子どもが弾く意味を感じやすいのです。
全25曲の中には、スタッカート・レガート・クレッシェンドなど、基礎的な音楽表現の要素がバランスよく散りばめられています。どの導入教材を使っていても、ひとつの通過点としてブルグミュラーに辿り着く場合が多い理由は、この「汎用性の高さ」にあると思います。
後半の曲(15番以降あたり)まで来ると、ショパンなどのロマン派作曲家の曲に近い表現が求められるようになります。この後半をしっかり仕上げた子は、次のソナチネへの移行がスムーズになる場合が多いとのことです。
ツェルニー「こどものための練習曲」の使い方と注意点
ツェルニーのこどものための練習曲(Op.823)は、バイエルと並行して使われることが多い指のトレーニング教則本です。曲が短く目的がはっきりしているので使いやすい半面、音楽的な面白さは少ないため、「つまらない」と感じる子も出てきます。
大切なのは「何のためにこれを弾くのか」を親御さんが理解していること。「指の動きを独立させるため」「特定のリズムパターンを体に入れるため」という目的を子どもに分かりやすく伝えると、取り組み方が変わる場合があります。
バーナムピアノテクニック1〜4巻の進め方
バーナム1巻〜4巻は、導入書・ミニブックからのステップアップとして使われます。4巻までで初級から中級の入口をカバーする設計になっています。
1巻はレベル4、2巻はレベル5〜6、3巻はレベル7、4巻はレベル8と対応しています。毎回のレッスンで3〜4曲ずつ進めるペースが一般的で、1冊あたり3〜6ヶ月程度で修了する場合もあれば、もっとかかることもあります。
バーナムは「テクニック専用」の教則本なので、必ずメインの曲集(バイエルやブルグミュラーなど)と一緒に使います。これ単体で音楽の総合力をつけることはできません。
ぴあのどりーむ・オルガンピアノの本など各社の初級教材を比較する
| 教則本 | 出版社 | 特徴 | レベル |
|---|---|---|---|
| ぴあのどりーむ 4〜6巻 | 学研 | イラスト豊富、ゆっくり丁寧に進める | 4〜8 |
| オルガン・ピアノの本 2〜4巻 | ヤマハ | 歌詞付きで音楽を楽しめる | 4〜8 |
| トンプソン現代教本 1〜2巻 | 全音 | 音楽的なフレーズ感を重視 | 4〜8 |
| ピアノランド 2〜5巻 | 東音企画 | 日本人作曲家による親しみやすい曲 | 4〜8 |
| メトードローズ 教則本 | 音楽之友社 | フランス系メソード、和声感が身につく | 4〜8 |
| アルフレッドD〜F | 全音 | アメリカ系メソード、理論と実践が統合 | 4〜8 |
| やっぱりすき!1〜4巻 | ドレミ | 知っている曲が多く取り組みやすい | 1〜8 |
中級期(レベル9〜15)の教則本と特徴
中級期は、ピアノを続けてきた子どもが一番「壁」を感じる時期です。技術だけでなく音楽的な表現が問われ始め、「弾ければいい」が通用しなくなります。ここを乗り越えた子は、ぐっと音楽が豊かになります。絶対に諦めてほしくない段階です。
中級期に使われる代表的な教則本の一覧
| 教則本名 | 出版社 | レベル目安 |
|---|---|---|
| ハノン | 全音楽譜出版社 | 9〜23(継続使用) |
| ツェルニー やさしい20の練習曲 | 全音ほか | 9〜11 |
| ツェルニー リトルピアニスト | 全音ほか | 11〜15 |
| ツェルニー 30番練習曲 | 全音楽譜出版社 | 13〜15 |
| ブルグミュラー 18の練習曲 | 全音ほか | 12〜15 |
| ソナチネアルバム 1・2 | 全音楽譜出版社 | 12〜15 |
| バッハ プレ・インベンション | 全音楽譜出版社 | 8〜10 |
| トンプソン現代ピアノ教本 3〜4巻 | 全音楽譜出版社 | 9〜15 |
| ピアノのテクニック | 音楽之友社 | 8〜15 |
ブルグミュラー18の練習曲で何が変わるか
ブルグミュラー18の練習曲は、25の練習曲より一段難しくなり、技術と音楽表現の要求レベルが同時に上がるのが特徴です。調性が増え、複雑なリズムパターンや和声の動きも出てきます。
25の練習曲を終えた後、ソナチネに直接進むより、18の練習曲を挟むことで、より無理なく中級の表現技術が身につくという声があります。あくまで「橋渡し」の役割を担う教則本という位置づけです。
音楽的な仕上げを求める先生ほど、この教則本を重視する傾向があります。「ただ弾けた」では合格させてもらえない場合が多く、それがかえって音楽性を育てることになります。
ツェルニー30番・リトルピアニストの違いと選び方
どちらもツェルニーが書いた中級の練習曲集ですが、使う目的が少し違います。
| 教則本 | レベル | 特徴・使い方 |
|---|---|---|
| ツェルニー リトルピアニスト | 11〜15 | 曲数が73曲と多い。ブルグミュラー後の指の訓練に。30番への橋渡しとして使うことが多い |
| ツェルニー やさしい20の練習曲 | 9〜11 | 30番の前段階。曲数が少ないため効率的に進めたい場合に向いている |
| ツェルニー 30番練習曲 | 13〜15 | 中級の核心。指の速さ・正確さを本格的に鍛える。全曲こなすのではなく先生の指示で進むことが多い |
30番は、「弾けた」より「指定テンポで粒が揃って弾けた」が基準です。ゆっくりなら弾けるのに、テンポを上げると崩れる、というのが一番あるあるの状態です。そこを地道に克服していく教則本です。
ハノンを中級から始める理由と正しい使い方
ハノンは「嫌いな人多い」と思います。でもこれ、正しい使い方をすればまじで効果がある教則本です。中級から本格的に使い始めるのは、ある程度指の基礎ができていないと、フォームを崩す原因になることがあるからです。
まず第1番〜第20番の「5指の独立」のパートを、テンポを上げすぎずに丁寧に練習することが基本。ここで大切なのは、早く弾くことではなく「全ての指の音の粒が揃っているか」を耳で確認しながら弾くことです。
プレ・インベンションとバッハの関係
バッハのインベンションは、中級〜上級で使われる重要な教則本ですが、その前段階として「プレ・インベンション」を挟むことが多いです。
インベンションは「ポリフォニー(複数のメロディが独立して動く音楽)」の訓練が目的。右手と左手が対等にメロディを持つため、ホモフォニー(右手がメロディ、左手が伴奏)に慣れてきた子にとっては、まったく違う感覚が必要になります。
プレ・インベンションは、この「声部の独立」を少しずつ体験させるための橋渡し役。バロック音楽の様式感に早い段階から触れることで、インベンションに入ったときの「何これ、弾き方が分からない」という混乱を減らすことができる場合があります。
ソナチネアルバム1・2の役割と進め方
ソナチネアルバムは、古典派の音楽形式を体系的に学ぶための教則本です。クレメンティ、クーラウ、ディアベルリなどの作曲家による「小さなソナタ」が収録されています。
ここではじめて、楽章という概念が出てきます。「提示部・展開部・再現部」というソナタ形式の構成を実際の演奏を通じて体験することが、この段階の最大の目的です。
進め方は、必ずしも収録順でなくても構いません。先生が学習者のレベルに合わせて難易度順に選んでくれることが多いです。ソナチネアルバム1と2では難易度に差があり、2巻のほうが難しい曲が含まれています。
トンプソン現代ピアノ教本3・4巻の位置づけ
トンプソン現代ピアノ教本の3〜4巻は、レベル9〜15に対応しています。他の教則本と比べると、クラシックの美しい楽曲を通じて表現力を育てる方向性が強いのが特徴です。
ツェルニーのような「技術訓練に特化した」アプローチではなく、様々な時代の様式を体験しながら音楽性を高めていくスタイルです。コンクールの課題曲にも選ばれることがある曲が含まれており、「弾いて楽しい」と感じやすい設計になっています。
上級期(レベル16〜23)の教則本と特徴
上級期まで到達したお子さんを持つ親御さん、ここまで続けてきたことは本当に素晴らしいことです。そして、この段階での教則本の選び方と進め方は、ピアニストとしての音楽性を決定づける可能性があります。手を抜かず、しっかり向き合っていきましょう。
上級期に使われる代表的な教則本の一覧
| 教則本名 | 出版社 | レベル目安 |
|---|---|---|
| ハノン(継続使用) | 全音楽譜出版社 | 16〜23 |
| ツェルニー 小さな手のための25番 | 全音ほか | 16〜18 |
| ツェルニー 100番練習曲 | 全音楽譜出版社 | 12〜18 |
| ツェルニー 40番練習曲 | 全音楽譜出版社 | 17〜18 |
| ツェルニー 毎日の練習曲 | 全音楽譜出版社 | 19〜20 |
| ツェルニー 50番練習曲 | 全音楽譜出版社 | 21〜23 |
| ソナタアルバム 1・2 | 全音楽譜出版社 | 17〜19 |
| バッハ インベンション・シンフォニア | ヘンレほか | 中級後半〜上級 |
| トンプソン現代ピアノ教本 5巻 | 全音楽譜出版社 | 16〜19 |
| ショパン エチュード集 | エキエル版ほか | 22〜23 |
ツェルニー100番・40番・50番の違いと順番
ツェルニーは番号が多くて混乱しやすいですが、曲数ではなく難易度の順番で整理するのが正解です。
| 教則本 | レベル | 特徴 |
|---|---|---|
| ツェルニー 100番 | 12〜18 | 曲が100曲あるから「100番」。中級後半から上級前半に対応。指の独立と速さを鍛える基礎的な練習曲集 |
| ツェルニー 40番 | 17〜18 | 30番より一段難しくなり、より複雑な指の動きと音楽的な表現が求められる |
| ツェルニー 50番 | 21〜23 | 上級の中でも難度が高く、音楽大学受験レベルの技術が要求される |
| ツェルニー 毎日の練習曲 | 19〜20 | 40番と50番の間を埋める位置づけ。上級の技術をさらに深める |
100番は番号が大きいので「最難関」と思われがちですが、実は30番より易しい曲が多いです。番号は曲数であってレベルの順序ではない点に注意が必要です。
ソナタアルバム1・2で学ぶ内容と目標
ソナタアルバムは、ハイドン・モーツァルト・ベートーヴェンの本格的なソナタを学ぶための教則本です。ソナチネアルバムが「小さなソナタ」だったとすれば、ソナタアルバムは「本物のソナタ」です。
1巻と2巻では収録曲の難易度に幅があります。両巻を通じて、古典派の3大作曲家の様式感を体験することが目標になります。この段階まで来ると、単に音符を弾くだけでなく「なぜここでこのダイナミクスなのか」「この和声の変化はどういう意味か」という理解が求められてきます。
バッハ・インベンション〜シンフォニアへの流れ
バッハのインベンション(2声)を修了した後は、シンフォニア(3声)に進みます。声部が一つ増えるだけで、難易度は大きく変わるのが正直なところです。
3声のポリフォニーは、「ソプラノ・アルト・バス」という3つの旋律ラインをそれぞれ独立して聴きながら演奏する必要があります。右手に2声、左手に1声という分担が基本ですが、右手の中で旋律を弾き分ける感覚が習得できるまでには、かなりの時間がかかる場合もあります。
シンフォニアの後は、フランス組曲や平均律クラヴィーア曲集へと進むのが一般的な流れです。バッハを深く学んだ経験は、どんな時代の曲を弾くときにも生きてくることがあります。
ショパンエチュードを目指すために必要な土台
ショパンエチュードは、「練習曲」という名前がついていますが、演奏会のメインプログラムになるほど音楽的に完成された作品群です。「別れの曲」「革命」「黒鍵」などが有名ですが、その難しさは音大受験レベルが最低ラインと思ってください。
ショパンエチュードを美しく弾くためには、ツェルニー40番〜50番レベルの指の技術、ハノンで培った指の独立性、ソナタアルバムで身につけた音楽的な表現力が揃っていることが前提になります。
トンプソン現代ピアノ教本5巻(上級)の特徴
トンプソン現代ピアノ教本の5巻は、レベル16〜19に対応する上級教材です。バロックから近現代まで幅広い様式の曲が収録されており、「音楽史を弾きながら体験する」ような内容になっています。
ツェルニー系の技術訓練とは異なるアプローチで、様式感や時代ごとの演奏法の違いを身につけることができます。音楽高校・音楽大学を目指す場合でも、この幅広い様式体験は大きな財産になる場合があります。
出版社別・教則本のレベル早見表
「うちの子が使っている教則本って、全体のどのレベル?」という疑問に、出版社ごとに答えます。ここを確認するだけで、お子さんの現在地がかなりはっきり見えてくるはずです。
全音出版社(バーナム・トンプソン・アルフレッド・プレインベンション)
| 教則本 | レベル |
|---|---|
| バーナムピアノテクニック 導入書 | 1〜3 |
| バーナムピアノテクニック 1巻 | 4 |
| バーナムピアノテクニック 2巻 | 5〜6 |
| バーナムピアノテクニック 3巻 | 7 |
| バーナムピアノテクニック 4巻 | 8 |
| バーナム全調の練習 | 4〜8 |
| トンプソン 小さな手のためのピアノ教本 | 1〜3 |
| トンプソン 現代ピアノ教本 1巻 | 4〜6 |
| トンプソン 現代ピアノ教本 2巻 | 7〜8 |
| トンプソン 現代ピアノ教本 3巻 | 9〜11 |
| トンプソン 現代ピアノ教本 4巻 | 12〜15 |
| トンプソン 現代ピアノ教本 5巻 | 16〜19 |
| アルフレッド A | 1 |
| アルフレッド B | 2 |
| アルフレッド C | 3 |
| アルフレッド D | 4〜5 |
| アルフレッド E | 6〜7 |
| アルフレッド F | 8 |
| プレ・インベンション | 8〜10 |
ツェルニーシリーズ全体のレベル対応まとめ
| 教則本 | レベル | 備考 |
|---|---|---|
| こどものための練習曲(Op.823) | 1〜7 | 導入〜初級の指の訓練 |
| 第一課程練習曲 | 8〜11 | 初級後半〜中級入口 |
| やさしい20の練習曲 | 9〜11 | 30番への橋渡し |
| リトルピアニスト | 11〜15 | 中級の技術強化 |
| 30番練習曲 | 13〜15 | 中級の核心教材 |
| 100番練習曲 | 12〜18 | 中級後半〜上級前半 |
| 小さな手のための25番 | 16〜18 | 上級前半の技術強化 |
| 40番練習曲 | 17〜18 | 上級の技術訓練 |
| 毎日の練習曲 | 19〜20 | 40番と50番の間 |
| 50番練習曲 | 21〜23 | 音大受験レベルの技術 |
学研(ぴあのどりーむ)のレベル対応
| 教則本 | レベル |
|---|---|
| ぴあのどりーむ 1巻 | 1 |
| ぴあのどりーむ 2巻 | 2 |
| ぴあのどりーむ 3巻 | 3 |
| ぴあのどりーむ 4巻 | 4 |
| ぴあのどりーむ 5巻 | 7 |
| ぴあのどりーむ 6巻 | 8 |
ヤマハ(オルガンピアノの本・グローバー)のレベル対応
| 教則本 | レベル |
|---|---|
| オルガン・ピアノの本 1巻 | 1〜3 |
| オルガン・ピアノの本 2巻 | 3〜5 |
| オルガン・ピアノの本 3巻 | 5〜6 |
| オルガン・ピアノの本 4巻 | 6〜8 |
| グローバー・ピアノ教本 導入編 | 1〜2 |
| グローバー・ピアノ教本 1〜6 | 1〜8 |
音楽之友社(メトードローズ・ピアノのテクニック)のレベル対応
| 教則本 | レベル |
|---|---|
| メトードローズ 幼児用上 | 1〜3 |
| メトードローズ 幼児用下 | 4〜6 |
| メトードローズ ピアノ教則本 | 4〜8 |
| ピアノのテクニック | 8〜15 |
東音企画(ピアノランド・バスティン・アキピアノ)のレベル対応
| 教則本 | レベル |
|---|---|
| うたとピアノの絵本 | 1〜2 |
| ピアノランド 1巻 | 1〜3 |
| ピアノランド 2〜5巻 | 4〜8 |
| バスティン ベーシックス プリマー | 1〜3 |
| バスティン ベーシックス 1〜4 | 4〜8 |
| アキピアノ教本 1巻 | 2〜4 |
| アキピアノ教本 2〜3巻 | 5〜8 |
ドレミ楽譜出版社(やっぱりすき!・ピアノひけるよ!)のレベル対応
| 教則本 | レベル |
|---|---|
| やっぱりすき! 1〜4巻 | 1〜8 |
| ピアノひけるよ!ジュニア 1〜3巻 | 1〜8 |
| ピアノひけるよ!シニア 1〜3巻 | 4〜8 |
| ツェルニー練習曲 上・下 | 9〜12 |
お子さんの「今の段階」を正確に知る方法
教則本の一覧を見ても、「で、うちの子は今どこ?」が分からないと意味がありません。ここでは、手持ちの教則本から現在地を確認し、次のステップを考えるための具体的な手順を紹介します。
手持ちの教則本の名前だけで現在地を確認する手順
今お子さんが使っている教則本の名前を確認するだけで、おおよその現在地が分かります。手順はシンプルです。
例えば、「ブルグミュラー25(レベル8〜11)」+「ハノン(レベル9〜)」を並行している場合、おおよそ中級入口(レベル9〜11)にいると考えられます。
「弾けている」と「段階をクリアしている」は別物
ここはほんとに重要なポイントです。「最後まで弾けた」と「そのレベルをクリアした」は違うのです。
練習曲には「指定テンポ」があります。ゆっくりなら弾けるのに、テンポを上げると崩れる状態では、その曲の目的を達成していないことになります。弾けたように見えても、先生から合格が出なかった経験がある方は、この「テンポと正確さの基準」がまだ達していない場合が多いです。
また、「音は正しいが表情がない」「強弱の指示が守れていない」という状態も、その段階のクリアとは言えないことがあります。ピアノは音を出すだけでなく、音楽を表現するための楽器です。
先生に聞くべき3つの質問
お子さんの現在地を確認し、次のステップに向けて動くために、次のレッスン時に先生に確認してみてください。
この3つの質問に答えられる先生は、お子さんのことをしっかり考えてくれている先生です。もし答えが曖昧であれば、それはそれで判断材料になります。
現在地が分かったら次の教則本をどう選ぶか
現在地が確認できたら、次のステップが見えてきます。大切なのは、現在のレベルに「+1〜2」の難易度を選ぶことです。
いきなり2〜3段階飛ぶと、前述のような「できているように見えて基礎に穴がある」状態になりやすいです。逆に、同じレベルに留まりすぎると達成感が生まれず、モチベーションが下がる場合があります。
次の教則本を選ぶ際は、必ず先生と相談することをおすすめします。教室によっては、生徒の性格・目標・習熟度に合わせて、表に出ていない教則本を組み合わせることもあるからです。
よくある疑問と失敗パターン
「こういうことって聞いてもいいのかな」と思いながら、聞けずにいることはないですか?レベルや教則本に関するよくある疑問を、遠慮なく答えます。
教則本を途中でやめても大丈夫?
結論から言うと、やめ方と理由によります。先生の判断で「この教則本はここまでで十分、次に進もう」となった場合は、まったく問題ありません。むしろ、全曲消化することより「必要な技術を習得したか」のほうが大切です。
問題になりやすいのは、「つまらないから」「難しいから」という理由で、お子さんや親御さんの判断だけで中断する場合です。その場合、次の教則本で想定していた技術が身についていないまま進むことになり、後で行き詰まるケースがあります。
途中でやめたい場合は、まず先生に相談するのが基本です。「つまらない」「難しい」という気持ちを先生に伝えることで、アプローチを変えてもらえることもあります。
複数の教則本を同時に使うのはアリ?
アリどころか、複数の教則本を並行して使うのが標準です。1冊だけでは技術・表現・曲の3要素をカバーしきれないからです。
| 組み合わせの例 | 目的 |
|---|---|
| ブルグミュラー+ハノン | 表現力と指の技術を同時に鍛える |
| ソナチネ+ツェルニー30番+プレ・インベンション | 楽曲・技術・バロックの3方向から中級を固める |
| ソナタ+ツェルニー40番+バッハインベンション | 上級の技術と表現力と様式感を並走させる |
ただし、並行して使う教則本の数が多すぎると練習時間が足りなくなる場合があります。先生と相談しながら、お子さんの練習環境に合った組み合わせを決めていくのが賢いやり方です。
大人が子供向け教則本を使うのはおかしい?
おかしくないです。むしろ、大人がピアノを再開するときにこそ有効な場合があります。
子ども向け教則本は進み方が細かく設計されているため、技術の積み上げには有効です。ただし「つまらない・子どもっぽい」と感じて続かない場合は、大人向けにアレンジされた版(「大人のためのブルグミュラー」「大人からはじめるハノン」など)を使うと、同じ技術効果を得ながらモチベーションを維持しやすくなる場合があります。
「レベルが高い教則本」を早く使えば上達が早い?は本当か
これはダメダメなパターンとして有名です。難しい教則本を早く始めることが上達を早めるわけではないという話は、教える側の間では常識です。
難しい教則本を無理に使うと、指のフォームが崩れる、音楽的な理解なく丸暗記になる、できない箇所を飛ばして進むくせがつく、などの問題が起きることがあります。
「土台がしっかり固まった上で次のレベルに進む」という順序は、遠回りに見えても、最終的には最速ルートです。急がせたい気持ちはよく分かりますが、その焦りが後でお子さんの成長を阻む原因になることがある、ということは、どうかしっかり覚えておいてほしいことです。
まとめ:ピアノの教則本のレベルは?レベル別の順番から今の段階を知るには?

ここまで読んでくださったということは、お子さんのピアノに本気で向き合っている方だと思います。改めて大切なことを整理します。
| 区分 | レベル | 主な教則本の目安 |
|---|---|---|
| 導入 | 1〜3 | こどものバイエル上巻、バーナム導入書、トンプソン小さな手、ぴあのどりーむ1〜3 |
| 初級 | 4〜8 | バイエル、ブルグミュラー25番前半、ツェルニーこどもの練習曲、バーナム1〜4 |
| 中級 | 9〜15 | ブルグミュラー18番、ソナチネ、ツェルニー30番、ハノン、プレ・インベンション |
| 上級 | 16〜23 | ソナタ、ツェルニー40・50番、バッハインベンション・シンフォニア、ショパンエチュード |
お子さんがピアノを弾いている今は、あっという間に過ぎます。中学・高校になれば部活や受験が忙しくなり、音楽に割ける時間はどんどん変わっていきます。その限られた時間の中で、正しいレベルの教則本を使い、適切な順序で積み上げていけるかどうかが、音楽を一生の財産にできるかどうかの分かれ目になる可能性があります。
今日、お子さんの教則本の名前を確認してみてください。それだけで、これだけの情報が見えてきます。そして、次のレッスンで先生に3つの質問を投げかけてみてください。その小さな一歩が、お子さんの音楽の未来を変えることがあります。
後から「もっと早く知っておけば良かった」と思う日が来る前に、動いてほしいと思います。

音高・音大を卒業し、中・高音楽教員免許を取得、吹奏楽の外部講師の経験をもとに、子どもの音楽教育について日々深く考えながら子育てをしています。自分の子どもにも音楽の楽しさと学ぶ喜びを大切に伝え、成長を感じてきました。
私が大切にしているのは、子どもが音楽を嫌いにならず、自分らしい感性を育みながら、本当に成果につながる学び方を親子で見つけていくことです。間違った練習や無駄な学習で大切な数年間を失うことなく、親御さんと二人三脚で歩み、お子さまの青春の時間を実りあるものにするお手伝いをしたいと考えています。
未来の日本を担う子どもたちと、そのかけがえのない親御さんを支え、音楽を通して豊かな心と希望を育てることが私の願いです。


